今から2年くらい前でしょうか
代々木駅の前の富士そばでカツ丼を食べているときに
この本のポスターが張ってあり気になり、
すかさず本を買って読みました。
どうでもいいですが、私の富士そばの好物は
カツ丼に添えられている「お吸い物」です。
このお吸い物が出汁が効いていて濃厚で病みつきになります。
本にも書かれていますが、
「だし」は他のライバル店とは比にならないくらい
カツオを使い、濃厚なだしをとっているとのことでした。
富士そばの店内を思い出してください
この本を読むまで気づかなかったのですが、
富士そばの店内にはある共通点があるそうです。
店内を思い出して見てください?
(演歌がかかっていたな…)
「惜しいです、それもそうですけどもう一声!」
・
・
・
答えは、
「床が大理石!」
今度お店に行った時に確認してみてください。
こだわっていますよね。
お客さんは普段そんなところ見ないので、見過ごしてしまうのが常です。
でも、見えないところにこだわるからこそ、カッコいいです。
富士そばの床が大理石の理由
富士そばが全店舗の床を大理石にしたのは、
昭和から平成に元号が変わる頃だそうです。
そのお値段たるや、一店あたりに5,000万円 とのこと。
立ち食いそば屋は板張りの壁にコンクリートの床というのが
一般的なのですが、そこまでお金をかけて大理石にしています。
だから社長の周りには、
お客には大理石とわからないのだからフェイク(模造品)でも良いのでは
という人もいたそうです。
でも、
フェイクはフェイクどんなに精巧に作られていてもどこかが違います。
どんなそっくりさんでもそっくりさんでしかないのだ。
見る人が見れば一目でわかります。
とのことです。
富士そばの床が大理石の理由は
「本物にこだわる」だけでなく、
客層を増やさないと売り上げは伸びない。
男性客だけでなく、女性客を増やすことが売り上げ増に直結する
だから女性客を増やすには高級感が不可欠と考え、
ふんだんに大理石を使った
とのことです。
「食べるものが美味しければいい」それは男性的な発想であって、
それだけでは女性客は満足しない。
美味しいのは当たり前、本物を好みますし、雰囲気も重要だ。
そこに着目した結果だそうです。
他にも、
・事務所を大きくすると飲食店は潰れる
・宣伝広告費はゼロでいい
・商品は毎年15%を入れ替える
・増やすのは客ではなく客層
・「そば屋の出前」的な仕事はするな
・服の色に注目すれば出店は成功する
などなどしびれる内容でした。
久々に経営者の書いた本で
社長さんの思いや哲学に共感しました。
それでいて、読みやすさと、共感づくしで、
一気に読みでした。
実は富士そばの社長の見た目は優しそう
敏腕ですし、こだわりも強そうですので、
これだけ聞くとめちゃくちゃ怖そうな経営者のイメージがありますが、
社長は穏やかで優しそうな方でした。
なんでお前がそんなこと知っているのかというと、
本を読み終えたた時にちょうど、
NHKのオンデマンドの「仕事学のすすめ」で、
富士そば社長のインタビューを見ました。
社長の声を初めてきいたのですが、
穏やかで優しそうで、このようなお人柄だったんだーと思いました。
アナウンサー「今年の出店計画は?」
社長「んなものはない。成り行き任せです!」
社長「社長室を立派にしたら会社は駄目になる」
など、
答える内容は、本の通りの方でした。
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