溶けない給食アイス「ムース」。九州出身者ならば懐かしいはず。 販売場所と誕生秘話

九州の給食アイスムースプリンの食感 調べてみた

九州育ちにとっては、懐かしい存在であろうものを近所で見つけた。知っているであろうか、「ムース」だ。学校給食で時々登場していたプリンの食感のアイスだ。

懐かしい学校給食の溶けないアイス「ムース」の思い出。欠席者のムースでクラスはじゃんけん大会

ムースが出る日に、欠席児童が居たら、給食時はクラスは熱狂の渦。欠席者のムースを我が物にしようとし志願者が立ち上がる。立ち上がるといっても小学校は義務教育の場。争い事はいけない。平和的に解決するのが現代人だ。志願者間で教室の端でジャンケンが行われて、最後まで勝ち残った者が、ムースを手にする事ができるというルールが我が校ではあった。

そういえば今は衛生面という観点でどうかわからないのだが、我々アラフォー世代は休んだ人の家に、学校で配布された藁半紙のプリントとコッペパンを届けていた。パンと連絡事項を休んだ児童宅に健気にもその近所の児童が持っていっていた。もちろんボランティア。配達役を任された児童は、欠席者の玄関のピンポーンを押し、「〇〇君は、大丈夫ですか。」とおかーさんにパンと連絡事項の書かれた紙を手渡す。懐かしい光景だ。全国区の慣習かどうかわからないが、少なくとも南九州は鹿児島の私の育った地域の学校では欠席者宅に運んでいた。今思うと児童のクラスメイトを思う心も養われるので良い教育システムだと思う。

小言になるが、私たち世代の後に一時期、義務教育だからと屁理屈を言って、給食費を払わないモンスターペアレントが世間をにぎわした。このパンとプリントを片手に欠席児童の自宅に向かう健気な児童の爪のアカを煎じて飲ませたいものだ。自分の主義主張を述べる前に、自らの義務を果たし先ずは道徳心を持って大人になって欲しいものだ。子供は両親の背中を見て真似して育つものなので屁理屈のモンスターペアレントは負の連鎖を引き起こす害悪でしかない。

そんなコッペパンやプリントを持っていく欠席者へのフォローだが、さすがにムースはアイスであるからして、夕刻まで待てない。正確にはムースは溶けないので、欠席児童宅へ持って行けないこともない。しかしながら、どういう経緯かはわからないが、クラスの総意で「食べてしまえ」と言う文化が生まれた。

溶けない給食アイス「ムース」の衝撃の事実!九州では当たり前でも全国区ではなかった。

自分にとっての当たり前は、他者にとっての当たり前とは限らない。てっきりムースは全国区と思っていたのは大いなる間違いだった。給食ムースの知名度が全国区になったのは最近のこと、一部ではあるが、コンビニで販売されるようになってからである。鹿児島県民にとっては、ミカンやサクランボ、あずきなどをのせ、かき氷に練乳をかけた「しろくま」が全国区ではなかったと知った時と同等の衝撃だ。

溶けない給食アイス「ムース」が買える場所

溶けない給食アイス「ムース」はどこで売ってるのといえば、先述の通りコンビニの他、スーパーやドラックストアでも手に入る。ただ、どこにでもあるという感じではなく、置いてあるところには置いてるという感想だ。東京の近所のスーパーやコンビニを見て回ったが残念ながら私は見かけたことはない。通販でも買えるので試してみたい人は近所のスーパーやコンビニを点々と探し回るよりも楽かもしれない。

九州の学校給食の定番「ムース」の誕生秘話

販売元の株式会社セリア・ロイルのHPによると、

「ムース(商品名)」は九州の学校給食から誕生し、昭和50年代より学校給食の定番として親しまれてきました。練乳などの乳製品を使用し、「配膳に時間がかかって溶けても、食感が損なわれないようにしてほしい」という学校側の要望を受け、安定剤を選び組み合わせ、溶けにくくすることで誕生致しました。この「ムース」をワンハンドでも食べられるパウチタイプにしたものが、弊社の「給食でおなじみのムース」でございます。

出典:株式会社セリア・ロイルのHP

とのこと。

ちなみに学校給食で配膳されていたのは、現在コンビニで販売されているパウチタイプではなく、
プリンのカップみたいな容器に入っていた。

プリン容器イメージ

写真のイメージのように桜型だった気がする。

ホウレンソウムースというものもあった。好き嫌いに賛否両論

調査を進め、学校給食のムースを思い出しているうちに、疑問に思ったことがある。「ホウレンソウムースはどうなったのか?」である。「あの人は今」ではないが、その安否が非常に気になった。

通常のムースは白なのだが、ホウレンソウムースは、その名から想像通りの緑である。味もほんのりホウレンソウ風味。スイートなはずのアイスクリームに野菜の味がする事が、一部の児童にとっては脳髄に混乱を生じさせたのであろうか、当時、学校給食で出された時に、ホーレンソウムースの好き嫌いで教室は完全に二分化されていた。

ムースの日に学校を休もうものなら無情にも欠席裁判で、じゃんけんによって、平和的にムースが再分配される様子は先述の通り。ただ、ほうれん草ムースに限っては、味が苦手とのことで食べられない子がその所有権を放棄する場合があった。

所有権の放棄は2パターンある。

  • 仲のいい友達に譲渡
  • クラスのものとして「ホウレンソウムース」を譲渡し、じゃんけん大会の景品になる

味の好みだと考えられるが所有権放棄者は多数。じゃんけんをせずとも2、3個譲り受けた日もあったのは良い思い出だ。

かつてはほうれん草ムースもパウチ版で九州の一部スーパーやコンビニで販売されていた。

ほうれん草ムース販売場所
出典:株式会社セリア・ロイルのHP

ただ、2021年現在メーカのHPの商品一覧から削除されているので販売されているかどうかは不明だ。鹿児島の近所スーパーでもほうれん草は見かけたことはない。個人的には懐かしいのでディスコンならば復刻して欲しい。

コメント

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