懐かしい?九州の給食アイスと言ったら「ムース」 溶けない誕生秘話

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九州育ちの方々にとっては、
懐かしい存在であろうものを最近近所で見つけた。

知っているであろうか、「ムース」である。

給食アイスムース

学校給食で時々登場していた氷菓子だ。

欠席者のムース。クラスはじゃんけん大会

ムースが出る日に、欠席児童が居たら、給食時はクラスは熱狂の渦。
欠席者のムースを我が物にしようとし志願者が立ち上がる。

立ち上がるといってもここは平和的に解決するのが21世紀の現代人。
平和的にジャンケンが行われて、最後まで勝ち残った者が、
ムースを手にする事ができる。

今はどうかわからないのだが、我々世代は休んだ人の家に、
学校で配布された藁半紙のプリントと、コッペパンを届けていた。
コッペパンと連絡事項を休んだ児童宅に、
けなげにも近所の児童が持って来てくれていた。しかもボランティアで。
さらには「誰々君、大丈夫ですか。」と気に掛けることばまで添えて。

一時期、義務教育だからと屁理屈を言って、
給食費を払わないモンスターペアレントが世間をにぎわした。
この健気な児童の、爪のアカを煎じて飲ませたいものだ。
自分の主義主張を述べる前に、義務を果たし、
先ずは道徳心を持って大人になって欲しいものだ。

児童のクラスメイトを思う心も養われる、
コッペパンやプリントを持っていく、欠席者へのフォローだが、
さすがにムースはアイスであるからして、夕刻まで待てない。

正確には、ムースは溶けないので、欠席児童宅へ持って行けないこともない。
しかしながら、どういう経緯か、クラスの総意で、
「食べてしまえ」と言う文化が育まれた。
ムース志願者は教室の前に会し、
じゃんけんで欠席者につき、余剰分のムースの争奪戦が行われる。

衝撃の事実!給食アイス「ムース」は全国区ではない!

自分にとっての当たり前は、他者にとっての当たり前とは限らない。
てっきりムースは全国区と思っていたのは大いなる間違い。
給食ムースの知名度が全国区になったのは最近のこと、
一部ではあるが、コンビニで販売されるようになってからである。

この構図は、鹿児島県民にとっては、
ミカンやサクランボ、あずきなどを載せ、かき氷に練乳をかけた「しろくま」が、
全国区ではなかったと知った時と同等の衝撃であろう。

学校給食の定番「ムース」誕生秘話

販売元の株式会社セリア・ロイルによると、

「ムース(商品名)」は九州の学校給食から誕生し、昭和50年代より学校給食の定番として親しまれてきました。練乳などの乳製品を使用し、「配膳に時間がかかって溶けても、食感が損なわれないようにしてほしい」という学校側の要望を受け、安定剤を選び組み合わせ、溶けにくくすることで誕生致しました。この「ムース」をワンハンドでも食べられるパウチタイプにしたものが、弊社の「給食でおなじみのムース」でございます。

とのこと、
学校給食で配膳されていたのは、現在コンビニで販売されているパウチタイプではなく、
プリンのカップのような意匠をした容器に入っていたことを記憶する。

賛否両論!ホウレンソウムースは何処へ?

調査を進め、学校給食のムースを思い出しているうちに、
疑問に思ったことがある。

それは、「ホウレンソウムースはどうなったのか」である。
「あの人は今」ではないが、その安否が非常に気になった。

通常のムースは白なのだが、
ホウレンソウムースは、その名から想像通りの緑である。
味もほんのりホウレンソウ風味である。

スイートなはずのアイスクリームに野菜の味がする事が、
一部の児童にとっては脳髄に混乱を生じさせたのであろうか、
当時、学校給食で出された時に、
ホーレンソウムースの好き嫌いで教室は完全に二分化されていた。

ムース日に学校を休もうものなら、無情にも欠席裁判で、
志願児童により、じゃんけんによって、
平和的にムースが再分配される様子は先述の通りだ。

ムース日であったとしても、ホウレンソウムースであった場合、
休んではいないが、好き嫌いで食べられない子がその所有権を放棄する場合があった。

所有権の放棄は2パターンある。
1つ目は、近しい児童に譲渡する場合。
2つめは、クラスのものとして「ホウレンソウムース」を譲渡。
じゃんけん大会の景品として提供される。

味の好みだと考えられるが、所有権放棄者は多数で、
じゃんけんをせずとも2、3個譲り受けた日もあったことを記憶する。

給食アイス ホウレンソウムース

なお、ホウレンソウムースは、九州地区の一部スーパー及び
一部のコンビニエンスストアにて販売されているとのことである。

ホウレンソウは容易ではないが、通常のムースであれば、
コンビニで手に入るので、当時を懐かしみながら食してみてはいかがであろう。

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コメント

  1. […] 元の記事はこちら。 「懐かしい?九州の給食アイスと言ったら「ムース」 溶けない誕生秘話」 […]