KDP(Kindle Direct Publishing)で紙の書籍ペーパーバック出版を試してみた – 表紙作成編

書籍出版イメージ やってみた

日本でもKDP(Kindle Direct Publishing)のペーパーバックが開始されたので早速試してみた。

Kindleで紙の書籍出版(ペーパーバック)サービスも開始!

Kindleといえば、個人でも簡単に電子書籍が出版でき、「電子書籍」のイメージが強かったが、
紙の出版(ペーパーバック)のサービスも手がけていたことにまず驚いた。

早速、過去に出版した電子書籍の、ペーパーバック版を作成してみたのだが、一筋縄に行かなかった。大変だった点などを含め、KDP ペーパーバックの出版方法を、何回かの記事に分けて紹介する。

今回は、「表紙の作成」について苦労した点や、「こうした方が良いよ」ということを共有する。

KDP ペーパーバック出版方法の基本

まず初めに、簡単にKDP ペーパーバック出版についての基本を書いてみる。

KDPファイル形式は表紙・原稿ともにPDF

Amazonに提出する書籍データは「表紙のカバーデータ」と「原稿データ」の2つである。
現時点だと、日本語でのKDP書籍出版は、両方データともPDFでの提出のみを受け付けている。

KDPペーパーバックはPDFで提出

原稿の提出画面では、「DOC (.doc)、DOCX (.docx)、HTML (.html)、RTF (.rtf) 形式でアップロードすることもできます。」となっているのだが、その後に、「ヘブライ語、日本語、ラテン語、イディッシュ語の場合は、PDF 形式の原稿のみがサポートされています。」とある。

もし、すでにKDPで電子書籍を出版しているのであれば、EPUBファイルをAmazonに提出していると思うが、ペーパーバックで出版したいのであれば、PDF版を新たに生成しないといけない。EPUBデーターからペーパーバック出版はできない

KDP出版用の「表紙」作成について

表紙は見開きページ1枚のPDFを準備しないといけない。

書籍という性質上、ページ数に応じて背表紙の幅が変わってくるのでトリッキーだが、問題はない。KDPが計算ツールを準備してある。希望のサイズと、ページ数を指定するだけで、テンプレートをPDFとPNGでダウンロード可能だ。

KDP表紙テンプレート
引用:KDP印刷用の表紙計算ツールとテンプレート

ダウンロードしたテンプレートには、マージンエリアや、セーフエリアのガイド線が入っている。

KDPペーパーバックテンプレートサンプル日本語
KDPペーパーバックテンプレートサンプル日本語

余談だが、今日の夕方から、こそっと説明書きが日本語に変更されたようだ。

今朝までは、下記のように英文だった。KDPが日本上陸して数日。Amazon側でも急ピッチで日本市場向けの対応がなされていることを、こういった日々の些細な変化から感じる。

KDPペーパーバックテンプレートサンプル英語

あとは、PNGのテンプレートをPhotoshopなどで開き、ガイド線に従い、枠内に収まるように表紙絵や文字、ロゴの図形などを配置して行えば良い。

KDP表紙作成Photoshop

PNGのテンプレートは、不透明度30%などにすると、ガイド線が透けて見えるので作業がしやすかった。

KDPペーパーバック表紙作成Photoshopテンプレート半透明表示

KDP表紙。素人っぽくないデザインに仕上げるためには

綺麗な「表紙」を作るポイントは、「とにかく中心位置を合わせること!」

早くペーパーバックを出版したいと、焦って表紙を作成し、「大体この辺りだろうと」配置したのだが、校正刷り(ゲラ)で確認したら、文字の位置がずれていて、いかにも素人が作ったようなものになった。

KDP出版校正刷り表紙ズレ素人デザイン

「紙」に印刷となると、物理的なモノになる。読者にとっても書籍を手にしたときに、文字や図形の位置がズレた商品は、手に取った時のガッカリ感が半端無い。

読者が書籍を手にして、ガッカリ感がないように。

表紙のデザインは、慣れた人ならば数分だろうが、不慣れでも表紙を作成する時は、1日かけてでも、中心位置がバッチリ決まったものに仕上げて、読者が書籍を手にしてガッカリ感がないように、しっかりと作り込む必要がある。

この辺が電子書籍を気楽に出していた頃と比べて、今回、成長した点である。電子書籍もしっかりと気合を入れて作っていたつもりだが、紙に印刷されてハードになって、ずっと世に残ると思うと、「商品」をしっかり作り込んでいく気合いが変わった。

普段、当たり前に手にしている「書籍」の作り手の気持ちに寄り添えた感じがした。

正直、「令和の時代に紙の本なんてw」と、今まで少し馬鹿にしていたが、とんでもない。紙の本は紙の本の良さ、歴史、ノウハウがあって奥深い。

KDPに表紙PDF提出。審査でリジェクトされた

「表紙」に関しては、KDPの計算ツールで作成したテンプレートを使用して、ガイド線を参考に、表紙絵や文字を配置する限り、特にAmazonにリジェクトを喰らうことはないと思う。

が、一点、Amazonから指摘が入った。背表紙のマージン不足だった。
PDFを提出すると、AIだと思うが、PDFの書式チェックが行われる(Kindle電子出版と同じ)。AIチェックにパスすれば、KDPの自分の「本棚」>「本」の「印刷版の書籍のコンテンツを編集」メニューの中のプレビュー機能で印刷イメージのチェックができる。そして、誤字脱字、マージンやレイアウトなどを確認して、自分が問題ないと思えば「承認」ボタンを押す。その後、Amazonにバトンが渡り、Amazonの中の人の最終チェックが入る。晴れてパスすれば出版される。

おそらく、最終チェックは人間がチェックしていている。原稿のPDFはOKだったのだが、表紙のPDFはNGだった。背表紙の文字でAmazonの物言いが入って、再提出になった。背表紙の文字のマージン不足だった。

提出した書籍が80ページで、ページ数が少ない物だった。「表紙」のセーフエリア内に文字を収めようとすれば、背表紙のマージンエリアに文字がぶつかってしまい、NGになった。
※ちなみに、KDPのガイドラインでは、79ページに満たないのであれば、背表紙の文字は入れないで!となっている

KDP背表紙の書式について
引用KDPより: 表紙のバックグラウンドの書式設定

ページ数が200とか多ければ、背表紙の幅に余裕があって、文字のサイズに悩むことはないだろうが、80ページはキツかった。文字のサイズも指定があり、ガイドラインでは7ポイント以上だったので、背表紙にタイトルと著者名を記載することは諦めた。

ガイドライン上では背表紙に文字を入れてもOKだったのだが、5ポイントでないと収まらなかったので、無理と判断した。

これはNG例。校正刷りでは一見問題なく、背表紙にきちんと文字が収まっているいるのだが、Amazonからマージン不足を指摘されたものになる。

KDP背表紙タイトルNG例。幅が少なく治らない

まとめ:「表紙」のPDF作成はスムーズ

KDPのペーパーバック出版に際して、表紙のPDF作成はスムーズに作成できた。

KDPのツールを用いて、テンプレートをダウンロードしてPhotoshopなどで、テンプレートに引かれているガイドを参考に、マージンを守って「表紙」を作成すればAmazonにリジェクトされることはないと思う。

表紙作成は「中心位置を合わせる」ことが肝心!センターがずれていると素人っぽさが出る。読者が書籍を手にした時に、ガッカリさせたらいけない。

曲者だったのが本文の原稿の提出だった。次回解説する。

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