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コラム

やっぱ古事記っしょ!「神話を忘れた民族は100年以内に滅びる」

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日本の神話といえば古事記

「神話を忘れた民族は100年以内に滅びる」と言ったのは
イギリスの歴史学者アーノルド・J・トイン氏です。

日本人にとっての神話は「古事記」です。
ヤマタノオロチや岩戸隠れの話など、
断片的な物語はおそらく耳にしたことがあると思います。

国際社会だからこそ自国を知る必要がある

世界第3位の経済大国であり、
2021年には東京オリンピックもありました。

コロナ禍で中断されましたが、
コロナ禍の前は、都内はもちろんのこと、
海外からリピート観光客が押し寄せてきている光景を、
あなたの街でも目にしていることでしょう。

ラーメンや和食などの食。
アニメや歌謡曲、シティポップなどの文化などなど
我が国の世界的なプレゼンスは、
日に日に増しています。

もし英語が得意で、
海外からの観光客とお話をした経験がある方は
こんなことがありませんでしたか?

”海外の観光客のほうが、日本について詳しい”

戦国時代や日本の歴史について
外国人から教わることもしばしばという状況では
日本人として情けなく思います。

外国の方から日本のことについて聞かれたら
サクッと回答をしてみたいものです。

”外国人の方が日本に詳しい”
”外国人へ自分の国のことを説明できない”

留学経験のある人や、グローバル企業で勤務して
外国人の友人ができた時に感じる、”あるある”だと思います。

日本を知る!まずは最古の古事記

2600年以上の歴史のある日本
学ぶにしても範囲が広すぎます。

そんな中でも日本最古の歴史書である
古事記がおすすめです。

とりあえずこれを抑えておけば間違いないですし
日本民族の価値観や世界観を垣間見るには十分です。

難しいイメージのある古事記は
現代語訳や漫画まであり入門しやすくなっています。

ホテルに聖書?古事記も置いてあるよ

初めて一人でホテルに泊まったのは、高校生の時に
大学受験で鹿児島の田舎から
博多に出たときでした。

ドキドキワクワクのホテル宿泊
そこで小さなテレビのそばに置いてあったのは

聖書でした。

ホテルに行くと何故か聖書がおいてあったりします。

日本人なら古事記でしょ!ってことで

様々な方面でご活躍なさっている
作家・憲法学者である竹田恒泰氏の活動の一つに、
ホテルに古事記を置こうというプロジェクトがあります。

ぜひホテルに宿泊の際は確認してみてはいかがでしょうか。
ちなみにアパホテルに置いてあります。

古事記冒頭の世界観はビックバン!?

古事記の冒頭の言葉に
ビックバンを連想するのは私だけでしょうか?

…次に国稚(わか)く、浮かべる脂(あぶら)の如くして水母(くらげ)なす漂(ただよ)へる時に、
葦牙(あしかび)のごと萌(も)え騰(あが)る物に因りて成りませる神の名は、
宇摩志阿斯訶備比古遅(うましあしかびひこぢ)の神。次に…

混沌とした世界と神々の名が語られます。

…ここに天津神諸(もろもろ)の命(みこと)以ちて、伊耶那岐の命伊耶那美の命の二柱の神に詔りたまひて、「この漂(ただよ)へる国を修理(おさ)め固め成せ」と、天の沼矛(ぬぼこ)を賜ひて、言依(ことよ)さしたまひき。かれ二柱の神、天の浮橋(うきはし)に立たして、その沼矛を(ぬぼこ)指し下(おろ)して画きたまひ、塩こをろこをろに画き鳴(なら)して、引き上げたまひし時に、その矛の末(さき)より垂(したた)り落つる塩の累積(つも)りて成れる島は、これ淤能碁呂島(おのごろしま)なり。その島に天降(あも)りまして、天の御柱(みはしら)を見立て、八尋殿(やひろどの)を見立てたまひき。

引用:03 古事記の冒頭原文

幾柱の神々の名が語られ、
ようやく混沌とした中に秩序が生まれる場面です。

「無」から「有」の誕生です。

これってまさしく、
ビッグバン後にチリが集まって星を形成していく姿です。

古事記が完成したのが、712年(和銅5)
2022年から数えて1310年前です。

天文学の「て」の字もなかった時代に
ビッグバンと星の形成の様子を書かれていることが不思議です。

当時すでに、無から有の形成、
天文学の知識があったとしたらすごいですし、
無かったとして、あくまで創作ストーリだとしても
スケールの大きさに驚きます。

ヤマタノオロチは河川を意味する?

神話といえども、完全な創作とは考えづらいです。
何がしかの手本となるものの存在があったと考えるのが自然です。

私は旅行で出雲大社へ向かう電車の中で、
古事記のヤマタノオロチの話を読んでいました。

橋をわたるときに電車の車窓から、
いくつもの股に分かれた河川を見ました。

ヤマタノオロチとはもしや「河」を意味しているのでは?
そう思いました。

いくつもの股に分かれた河川=ヤマタ

”定期的にヤマタノオロチに娘がさらわれる”は、
梅雨や夏場の台風などの増水氾濫で川は人を飲みこんで
人柱を立てていたと言えるのではないでしょうか?

ヤマタノオロチを退治した = 河川工事を成し遂げた

こんな風に、神話古事記は、
何がモチーフになって、
ストーリーが生まれているかに注目するのも
面白い読み方です。

ちなみに斐伊川は古くから度々洪水が起こっており、
これが八岐大蛇(やまたのおろち)伝説の元になったという説もあります。

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